PC本体をサーバールーム、モニターのみを事務所に設置する場合は専用の延長機材を利用してモニターケーブルを延長する必要がある。専用の機材を利用する場合、方法はいろいろあるものの実用に耐えれる方法は意外と少ない。 LAN環境を利用する方法
LAN環境を利用するメリットとしてはインフラの整備が容易であることが挙げられる。これは工事費を発生させないので大きなポイントとなる。利用する機材はモニターの出力をLANで通信するための信号に変換するエンコーダー(送信機:トランシーバー)とLANで信号を受信するためのデコーダー(受信機:レシーバー)になる。購入する際はこれら2つの機材が必要となるので買い忘れがないように気をつける必要がる。LAN環境を利用する場合に注意が必要なのは増加するトラフィックに耐えれる環境であるか先に調べておくことと、機材がIPアドレスを持つものなのかどうかということの2点となる。トラフィックについては、Windowsに標準で搭載されているリモートデスクトップやVNCといったデスクトップ転送用のツールで確認する程度で十分となる。これらの環境で表示がもたつくようであればLAN環境を利用するのは避けた方がよい。メーカーからの推奨は1000Base-Tが殆どだが、ここまでの環境を用意するくらいなら光ケーブルを利用した方が良い。機材にIPアドレスを持つものかどうかについては機材のメーカーに問い合わせるかマニュアルにIPアドレスについての記載があるかを確認することになる。IPアドレスを持たないものについてはHUBやルータを経由することはできない。IPアドレスを持たない非IP方式については殆ど利用メリットはないのでここでは記載しない。IPアドレス方式を利用するにはHDMI形式で転送しなければならないのでPC側、モニター側にそれぞれHDMI端子もしくはDVI端子が必要となる。PC環境ではHDMIとDVIを交互に変換するためのケーブルがあれば利用可能ではあるが、デジタル信号のみに対応しているので注意が必要となる。VGA形式から配線を変更してDVI形式のアナログ送信では利用できない。
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