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ベンチャー企業がベンチャー企業でなくなる瞬間

2010/11/07 6:54 に いつかはちょうになる が投稿
ベンチャー企業の特徴はWikiに以下のような定義がある。
新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業を指す。
こういうことができなくなった瞬間がベンチャー企業ではなくなった瞬間となるのだが、代表的な状態を2つ挙げると「作業に追われ続ける状態」や「判断に時間がかかる状態」だと思う。ベンチャー企業だと思っている中小企業もこういった状態になっているところは少なくないはずだ。特に仕事の絶対量が減少傾向にあるIT業界では良く目の当たりにする光景なのかもしれない。

作業に追われ続ける状態
新技術を主軸に展開してみたが想定外の状態にてんやわんやしていたり、MHの算出ミスにより現場が262の法則のうち最後の2が放置状態となっていたり、出来もしないことややってもいないことを仕事を取るために嘘をついてしまったりと理由はさまざまかとは思うが、ベンチャー企業にとって重要なのは攻めの展開にあると考える。現場が作業に追われている状態となった時点、受け(守り)の状態となった時点でもはやベンチャーではなくなっている。「この場をみんなで力を合わせて乗り切ろう」の真意もベンチャー精神からは程遠いものになってしまう。

判断に時間がかかる状態
大企業ではどうしても現場に与えられている権限に限界があり判断を仰ぐ必要が出てきて返答に時間がかかってしまう場合がある。それに比べスピードを重視しているベンチャー企業では現場に十分な責任と権限を与えて顧客へのレスポンスを速くしている。小規模な案件や即決を好む顧客を相手にする場合、この要素は非常に大きな意味を占めることになる。顧客から見ても大手企業以外はベンチャー企業なのかなんとなく企業っぽい集団なのかは仕事を依頼するにあたり重要な判断材料になる。ベンチャーなら即決で攻めの内容を提示してもらえるだろうが、そうでなければプランの作成に時間ばかりかかり出来上がったものは既に時代遅れになっている場合が多い。

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